SASは、睡眠中に空気の通り道が狭くなったり閉塞したりすることによって、無呼吸(10秒以上呼吸が止まった状態)や低呼吸(呼吸が弱まったり血液中の酸素飽和度が低下したりする状態)が起こる病気です。
SASは、睡眠の質が低下するだけでなく、心不全や虚血性心疾患といった心臓病や、高血圧や糖尿病などの生活習慣病との関連性が強いことがわかっています。交通事故や認知症のリスク、さらには死亡率上昇との関連も指摘されています。早期に発見して治療を開始することが重要です。
また、日中の眠気やいびきなどの症状が乏しく、自覚されていないケースも少なくありません。心不全、心房細動、脳卒中は、SASの重要な併存症として知られているため、これらの病気をお持ちの方は、検査を行うことが望ましいと言えるでしょう。